モノに溢れる私達の生活に、これ以上新商品は必要なのか?
私たちがこのブランドを立上げるときに、何度も自問した問いです。私たちは今、産業革命後の経済発展が引起こした温暖化の加速による、気候危機の中にいます。世の中には物が溢れかえり、安価で使い捨てできる便利な物が私達の生活の一部になってしまいました。ファストファッションが台頭し、リーズナブルにファッションを楽しめるようになった結果、寿命が短くなってしまった洋服達は、廃棄され、焼却され、または外国へ送られその地で行き場の無くなった衣料廃棄ゴミが山のように積み上がっているという現状があります。
今の時代にあった正しく美しいものづくりとは何なのか、どうしたら環境負荷を低く抑えながらクリエイティビティやファッションカルチャーを楽しめるのか。私たちはこの問いの答えを探すべく、この時代にあえてABODE OF SNOWを立ち上げました。
また実生活でヴィーガンという思想を持つ私たちは、環境だけではなく、動物への暴力や搾取を含まない製品づくりも挑戦しています。また生産過程で人権侵害などを含まないサプライチェーンをサポートしています。環境負荷への配慮をしながら、動物製品を扱わないという課題は、多くの点で矛盾が生じる、大きな挑戦です。
幸運にも、同じ葛藤を抱えている人々、既に実践されている会社の方々と出会い、切磋琢磨しながら毎回商品を生み出すことが実現できています。
私たちはこれまで達成したことに誇りを持ちながらも、現状に満足することなく、環境と命に敬意を払ったものづくりに挑戦し続けます。